発達障がい・気になる子について多分世の中のほとんどの人が誤解していること
一般的に「障がい」というのは、「あの人は障がいがある人で、健常ではない」「手や足がない、耳が聞こえない」あるいは「あの子は発達障がいで普通の子と違う」、
そういう人のことで「我々」とは違う、そういうイメージを持っているのではないでしょうか。
これは、その人に症状でラベルを貼る行為にすぎないのですが、「障がい者」という言葉が、一般人と区別して存在する者という意味で使われているのが、現状だと思います。
しかし現在の「障がい」という考え方は、もっと広い意味で捉えられています。
それは、「障がい」=「本人や周りの困り感」に基づくのだということです。
例えば、「視力が悪い」ことは、障がいだと思いますか?
私が今言っている「障がい」で考えると、「視力が悪い」ことで、コンタクトレンズがないと生活に支障が出ている=困り感がある、となりこれも障がいと言えます。
しかし視力が悪い人は、コンタクトレンズを使えば、その困り感を和らげ、生活がしやすくなります。
一方で、全盲の人がいたとします。
この人も、目は見えない意味で「困り感」はあります。
しかし、点字があれば、本も読めます。盲導犬がいれば、街も歩くことができます。
これは、視力が悪い人と同じように、何かの助けを得て、その困り感を和らげ、生活がしやすくなっているだけだということです。
何も違いはありません。
今、視力が悪い人をあの人は障がい者だ、とは誰も言わないでしょう。
同じように、全盲の人も、あの人は障がい者だ、と一括りにして捉えることもなくなるようになればと考えています。
そうなれば、発達障がい・気になる子というのも、もっと普通のことで、その人の感じ方・考え方の特徴なのだ、と捉え、理解をしようという人が増えてくるはずです。